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MBA出願用レジュメの準備に向けて:リーダーシップ経験

前回に続きレジュメに関するお話をさせていただきます。今回はリーダーシップに関連する要素を考えていきたいと思います。以下、いくつかの要素を挙げてみます。

i) 複雑な事情/状況を関係者に対して明確に説明し、時には説得し、目標の達成に向けて関係者を動機付ける/鼓舞することに長けているか/実践しているか。

ii) 関係者間での協力を促進し、自発的な行動を促しているか。

iii) 自らのチームメンバーのみならず、他の社内関係者、そして顧客との関係構築を実践しているか。

iv) チーム力の底上げのため、後輩や部下の強みを見い出し、強化する機会を提供しているかどうか。

v) 最良の結果を追求するため、プロジェクトなどを効果的かつ効率的に推進しているか。

もちろん、これら以外でも、自らのリーダーシップ経験を語る上で必要な要素があると思います。ここで大切なことは、こうした各要素を示す事例ですね。まずはレジュメを作り始める上で関連事例を書き出しておきましょう。

MBA出願用レジュメの準備に向けて

前回の投稿では、実現可能な目標を立てて、無理が生じない範囲内で行動することを共有いたしました。出願書類の準備に取り掛かる上で、最初に着手する書類は英文レジュメになると思います。このMBA出願用レジュメでは、以下3つのパートに自己PR用の情報を振り分けていきます。

  • 職務経験
  • 大学以降の教育経験
  • 個人的な経験

レジュメを書き上げることで自分を英語で表現する際の準備となります。そして、レジュメの枚数は1枚が原則ですので、経験した全ての事柄を記載することではなく、取捨選択した経験を記述します。入学審査官は過去の実績がアプリカントの将来性を予測する有効なツールであるという観点に立ち、レジュメを読みます。そのため、アプリカントはリーダーシップに関する具体的な事例をいくつか用意しておかなければなりません。自分のリーダーシップ・スタイルや成果への貢献度を伝えるためには、どのようなエピソードが最適でしょうか?

・自分が立ち上げたプロジェクト

・成長する機会をつかんだプロジェクト

など、既に思い描くプロジェクトが頭の中を駆け巡っているのではないでしょうか。

たとえば、自らが率いた最も困難なチームプロジェクトと、それをどのように成功させたか。

こうしていくつかの事例を頭に入れ、始まりから最後に至るまでの話の展開を把握しておきましょう。そうしたためにも、「何をしたのか」、「なぜそれをしたのか」、「周囲/関係者に与えた影響」、そして最終結果(成果)を伝えるよう話を組み立ててはいかがでしょうか。

実現可能な目標

まだまだコロナ渦は続きますが、2月に入り2023年入学に向けたMBA出願準備を本格的に開始する方々も増えてきました。「体験談ではこのように書かれていますが、実際のところはどのようなケースが多いのでしょうか?」といった質問も少なくはありません。そんな時には、過去の事例から相談者の方が参考にしていただけそうなものを共有しております。出願者の数だけ事例も存在するため、私の経験値ではカチッと当てはまるケースは存在しないというのが実情です。そうした中、志望校へ合格された方々に共通する点へと目を向けてみますと、テスト、出願書類、情報収集、関係者とのコンタクトなど一連の作業を進めながら成功体験を重ねて自信を高めていく姿です。こうして着実に準備を進めていくためにも、まずは自分の置かれた状況を把握し、実現可能なマイルストーンを設定していくことの大切さ思う日々です。

 

2023年入学に向けたMBA出願準備:2nd Round

前回 (1月22日)の投稿から引き続き、出願ラウンドの件についてお話をさせていただきます。1st Roundで出願に間に合わなかったことで落胆する必要はありません。むしろ、テストスコアや書類のクオリティーを改善できる機会を得ることができると考えてはいかがでしょうか。特に出願書類のクオリティーを向上させるためにも、出願先のMBAプログラムの教育リソースに関して詳細な調査は必要です。入学審査官は、そのプログラムについて徹底的に調べ、その学校での時間をどのように使って自分のキャリア目標を達成し、クラスメートに貢献するかについて十分な計画を持っている出願者を選びます。そうした学校リサーチを行うためには、在校生や卒業生(学校関係者)との交流機会も重要です。基本的な考え方としては、エッセイを書き始める前には、学校説明会などへの参加、関係者へのコンタクトを終えておきたいですね。エッセイを提出する主な目的は、入学審査官に対し、i) 自らのキャリアパスの次のステップとしてMBA教育が適切であるかを伝え、ii) 自己の内面性(価値観など)、iii) リーダーシップを発揮した場面、その後の影響(変化)を伝えることが可能です。何よりも、他のアプリカントと自分を差別化する絶好の機会です。

2022年も明日から2月へ入ります。1st Roundでの出願を目指す受験生にとっては、残り7ケ月ですね。5月の中旬からは2023年度の出願要綱(締め切り日やエッセイ課題など)が各校で発表され、受験生の出願に対する意識にも変化が現れる時期です。こうした機をきっつかけとして、出願書類の準備を加速させたいところです。みなさんは、各月における目標(1st Round / 2nd Roundで出願していくために、いつ何をやるべきか)は設定されていますか?

2023年入学に向けたMBA出願準備:1st Round

皆さん、こんにちは。Affinity英語学院、留学カウンセラーの佐取です。1月も後半に差し掛かり、2023年入学に向けた相談を承る機会が徐々に増えております。その中で、「1st Rdと2nd Rdのどちらで出願するべきか?」といった内容も少なくはありません。アプリカントからすれば、より合格確率の高いタイミングで出願したいと考えますね。そこで、本日は1stラウンドでの出願を決めていくにあたり、考えておきたい項目をまとめてみます。

  1. IETLTS/TOEFL, GMAT/GREで高得点を獲得している。
  2. 在校生や卒業生との交流を通じ、出願先プログラムに対する理解度が高い
  3. 書類と面接対策準備に注げる時間が十分にある。
  4. プロフィールの独自性
  5. 推薦者の協力度合い
  6. 1日も早く進学先を確保したいという気持ち

ご存じのように、ビジネススクールの入学審査では、テストスコアや大学・大学院在学時の成績(GPA)が良いアプリカントのみを選ぶわけではなく、さまざまな経歴を持つアプリカントを混在させるようクラスを編成します。そうしたことから、似たようなバックグラウンドを持つアプリカントをすでに入学させているとすれば。 クラス編成の観点から、他のバックグラウンドを持つアプリカントを合格させます。また、入学審査官の立場に立って考えますと、早めに入学者を確定させ、クラス編成を進めたいという意向を持ちます。そのため、まだその姿が見えぬ2nd Roundのアプリカントの出願を期待して待つことより、1st Roundで優秀なアプリカントを受け入れることを好みたがることは常かと思います。

3rd Round (2022年入学) vs 1st Round (2023年入学)

新年を迎え、2nd Roundでの出願準備を終えられた(終えられる)方々も多いかと思います。その一方で、「3rd Roundでの出願に向けた準備を進めるか、それとも来年 (2023年入学)に向けた準備に切り替えるべきか?」で考えを巡らせているアプリカントの方々もいらっしゃると思います。そこで本日は、3rd Round出願に関して入学審査官が発信しているメッセージを取り上げて一緒に考えてみたいと思います。

まずは、Michigan Ross School Admissions DirectorのSoojin Kwon氏のメッセージを見ていきましょう。
Being Successful in Round 3 — Don’t Psych Yourself Out | Michigan Ross (umich.edu)

  1. We reserve space in the class for Round 3.
  2. We like Round 3 applicants. Last year, some of our best students – academically and leadership-wise – were admitted in Round 3.
  3. There’s no chance of being admitted if you don’t apply.

出願者としては、合格の可能性等につき、色々と考えを巡らせてしまうこともあると思います。しかしながら、上述”3”のアドバイスにも見られるように、出願しなければ合格することは叶いません。よって、出願するという決断を下されたのであれば、テストスコア、書類や面接に対して最善の準備を尽くしていきましょう。

そして、Yale School of ManagementのAdmissions Director Bruce DelMonico氏は、以下のメッセージを発信しています。
From the Assistant Dean for Admissions: Should I Apply in Round 3? | Yale School of Management

We still have room in the class.

Contrary to popular belief, we do have space in Round 3. Every year we develop a model that allows room to admit applicants in Round 3. The specific number can vary based on how many admitted applicants enroll from Rounds 1 and 2, but there is always still space in the class.

Yes, even for students from outside the U.S.

Some applicants have heard that Round 3 is only for applicants who are U.S. citizens—and this may be true for some schools. But we have never felt constrained to consider only U.S. citizens in Round 3 and have never had any hesitation about admitting non-U.S. citizens in this round. It is completely open to all applicants from across the globe.

have never had any hesitation about admitting non-U.S. citizens in this round.” このメッセージは留学生にとって心強い限りですね。

But what if I don’t get in?

If you want to start your MBA this coming fall, the only option is to apply in this application season. But even if you’re open to beginning your MBA either this fall or in fall 2019, applying now can have its benefits. First of all, there is no disadvantage to re-applying; we view re-applicants in exactly the same way we do first-time applicants. Round 3 can be a “test run” for your next application, without any negative consequences. For applicants who aren’t admitted this year, we provide feedback upon request over the summer on how you might be able to improve your candidacy, so there can even be a benefit to applying now.

There is not disadvantage to reapplying”というメッセージを再度ご確認ください。再出願の折には、スコアアップと出願関連書類のクオリティーを向上させることに全力投球してください。

MBA出願書類の作成準備:自己理解からキャリア目標へ

前回の投稿では「自己理解」に関する考えを共有させていただきました。今回はその自己理解を深めていく延長線上で考えていくポイントを考えていきたいと思います。

皆さんはPost MBAキャリアをどのように描いていますか?今から、”3年後”・”5年後”・”10年後”のキャリアの着地点をどう考えていますか? 短期的のみならず、中・長期に渡る視点を持ちながら、キャリア形成を考えておくことにより、色々な教育リソーソや機会の取捨選択にも影響が出てきますね。

そして、そうした取捨選択に際して、

1 大切にしたい価値観とは?

2. 自分自身が納得のいくキャリアの条件とは?

3. 自分にとってキャリア上の成功とは?

といった条件や価値基準が定まっていますと、キャリアを作る上でもブレが生じないですね。

以下Kellogg School of Managementのエッセー課題では、価値観について問われていますね。

Values are what guide you in your life and work. What values are important to you and how have they influenced you? (450 words)
https://www.kellogg.northwestern.edu/programs/full-time-mba/admissions/how-to-apply.aspx

価値観を明確にすることで、人は主観的な幸福感を得ることができるのではないでしょうか。
そうした気持ちを持ちながら仕事に従事することは、目標を達成するための要因の1つではないかと思います。

MBA出願書類の作成準備:まずは自己理解から!

アプリカントの皆様こんにちは。佐取です。

先月からは、色々と留学関連イベントに関してブログを中心にご案内させていただいております。そして、こうしたイベントに参加されると、特に卒業生の方々のMBA取得前後のキャリアパスに触れる機会も増えてくるのではないでしょうか。そうしますと、今の自分のキャリアとの比較を行うなど、中には色々と考え、時として「MBAの取得する意味」、「タイミング等」について悩む方々もいらっしゃいます。

こうした仕事をしておりますと、「自己分析」という言葉を耳にします。別の言葉を借りれば、「自分を知る」ですね。みなさんの中にも、就職活動や転職活動の際には、この自己分析作業を経験された方々多いのではと思います。その際には以下の質問と向き合ったこともあるのではないでしょうか?

・自分の性格や行動の特性とは?

・得意な事(強味)は?

・仕事をする上で大切にしている価値観は?

・自分のやりたい仕事は何か?

・どのような分野で自分の個性や能力を伸ばすことができるだろうか?

・大きな決断をした際の判断基準とは?

・何をしている時が楽しいか?

・どういった状況下で能力を発揮できるか? etc.,

MBA受験を進める中で、テスト対策以外の最初のステップとして、まずは自己理解のための作業を行っていただくことをお勧めします。そして、その次にはMBA教育の理解とPost MBAとして形成したいキャリア(仕事)に関する理解が続きます。

テスト対策以外の準備は進んでいますか?もし、進んでいるないようであれば、一度ご相談へお越しください。

準備は入念に

皆さん、こんにちは。Affinity英学院留学カウンセラーの佐取です。
毎日梅雨空が続いておりますが、出願対策準備の進み具合はいかがでしょうか。

5月中旬からこの6月にかけ、エッセイ課題や出願締め切り日の発表が続いております。
特に1st Rdでの出願を検討しているアプリカントの方々にとっては、1st Rdの締め切り日は決して遠い先のことではありません。

そうした中、テスト対策と並行しながら出願書類を作成していかなければならないなど、これから先は個々の準備度合いが明暗を大きく分ける可能性があると言っても過言ではありません。

私はその準備を構成する要素として以下の3つを考えます。それは、①体調(体力面)、②心(メンタル)、そして③頭(知識や解法等)です。

時間と労力を投入し、知識の強化、解法の定着を図ることはもちろん大切なプロセスだと思いますが、テスト当日に100%の実力を発揮するためにも、日頃の練習から常に100%に近い状態で問題演習に取り組むなどの準備(私はリハーサルとも呼んでおります)も必要かと思います。また、そうした状態を維持し、作り上げていく(調子を上げていく)ためにも、日々の対策学習をコツコツとこなしていくことが大切になりますね。「これだけやってきたのだから!」という安心感は心の支えにもなり、それが心の強化につながります。体調面の管理に加え、心を良い状態に保ち続けることは、MBA受験という長い道のりを乗り切るるためには欠かせませんね!

【MIT Sloan】Rod Garcia, Assistant Dean of Admissions, to Retire After 33 Years

皆さん、こんにちは。Affinity英語学院の佐取です。

長年に渡りMIT Sloan SchoolのAdmissions Teamを率いてこられたRod Garciaさんが第一線から退かれるとのニュースが発表されました。
Rod Garcia, Assistant Dean of Admissions, to Retire After 33 Years | MIT Sloan

今月初めのブログでは「新旧交代」について言及いたしましたが、この5月から7月の間は各校のAdmissions Teamで人の入れ替わり活発になる時期でもあります。こうしてAdmissions Teamの責任者が交代することで、今後のクラス編成にも影響が生じる可能性はあります。

今後におけるAdmissions Teamのメッセージ内容にも注目していきたいですね。