月別アーカイブ: 2014年2月

【社会起業家の育成】:Marshall School (USC)

近年、社会起業家の育成に力を注いでてきたMarshall SchoolがM.S. (Master of Scince) in Social Entreprenurshipの学位を提供する旨を発表しました。単独科目や一部の学校では、専攻(Concentration/Major/Track)の範囲内で対応してきましたが、こうして課程を設立し、本格的な専門教育へと乗り出したのは同校が初めてでもあり意義ある動きではないかと思う次第です。詳細は下記URLよりご確認ください。

http://www.marshall.usc.edu/news/releases/2014/new-master-science-social-entrepreneurship

The Master of Science in Social Entrepreneurship gives students the opportunity to learn business and entrepreneurship skills within a framework of achieving a social mission. The MSSE requires 26 units and can be completed in one year (full-time) or two or more years (part-time). All courses are held in the evening and weekends and focus entirely on the business aspects of social entrepreneurship. Requirements include: Cases in New Venture Management, Cases in Feasibility Analysis, Investing in Impact Ventures, and Marketing Management. Students can choose from electives such as Environmental Sustainability and Competitive Advantage or Designing High Performance Organizations. The program also includes a for-credit practical capstone project in which students will develop a business plan for a new social enterprise.

【新たな海外留学支援制度】:文部科学省の取り組み

「グローバル教育」、「グローバル人材」の必要性が謳われている昨今ですが、大学院生、大学生、短大生、高等専門学校生、専修学校生を対象とする下記の留学支援制度がスタートするそうです。

私が教鞭をとらせていただている大学でも、語学の向上や留学に対する意識の強い学生が目立ちます。大学独自の制度を経由して留学することはもちろんですが、こうして国が力を注いで支援する制度を整備することは、志ある学生のキャリア形成にも役立つと信じています。
http://resemom.jp/article/2014/02/12/17085.html

文部科学省と日本学生支援機構は、企業等と連携して、新たな海外留学支援制度を創設し、海外留学を目指す学生を募集する。2月末頃に募集を開始し、選考の後、6月末頃に採用決定する予定。採用予定人数は300人。
<中略>
新たな海外留学支援制度の募集対象は、大学院生、大学生、短大生、高等専門学校生、専修学校生。応募要件は、日本国籍を有する者または日本の永住を許可されている者で、日本学生支援機構の第二種奨学金の家計基準を満たす者(成績要件は設定しない予定)。奨学金は、月額12~20万円(留学先地域により異なる)。学費は上限30万円程度の範囲で支給する。採用人数は300人(予定)。留学期間は、事前研修受講後(平成26年8月を目途)から平成27年3月31日までの間に留学が開始されるもので、留学期間が原則1か月~1年以内(3か月以上推奨)のもの。

募集・選考スケジュールは、2月末頃に募集を開始し、4月上旬頃に募集締切、4月中旬頃~5月に書類選考、6月頃に面接選考を行い、6月末頃に採用決定する予定。応募は各大学を通じて行う。

【新しい学部長の就任】:Kenen-Flagler

University of North Carolina, Kenan-Flagler Schoolでは、このたび新しいDeanを迎えることになりました。実際にはビジネススクールを運営するにあたり舵取りをするポジションに該当しますので、今後はどういった方向性で改革等がなされるのか出願者の立場としても同校に対する興味や関心は尽きないところではないでしょうか。

そうした点を踏まえ、面接の折には出願者の立場から(面接官へ)質問してみてはいかがでしょうか。
http://www.dailytarheel.com/article/2014/02/progress-borne-by-past-kenan-flagler-deans-shows-no-signs-of-stopping

【キャリア形成におけるMBA Admissions Processの役割】:

ちょうどまさに、1年前のこの時期でした。MBA Admissionsに関する情報リサーチしている最中に下記の記事が目に留まりました。そのタイトルは、”The MBA Admissions Process shouold be about self-discovery and development” です。
http://www.forbes.com/sites/mattsymonds/2013/02/18/the-mba-admissions-process-should-be-about-self-discovery-and-development/

近年においては、ショートエッセイやパワーポイント形式のエッセイ課題が採用されていますが、そうした背景自供や、エッセイを作成にあたっての第三者による過剰サポートの度合等に対する言及も見られます。

同記事にもSelf-discovery, Self-reflection,といった単語が登場します。日本語に訳しますと、自己発見でしょうか?。。。少し固い表現にも聞こえますが。何はともあれ、ビジネススクールで得たいこと、卒業後の目標はエッセイコンテンツの代表格ですが、それらの内容の脇を固める各コンテンツも出願者の「人となり」を知る上で重要な意味を持ちます。成功体験のみならず、挫折経験国際経験異文化経験周囲をリードした経験、仕事以外での活動(Personal Experience)等、これらの経験は自分のパーソナリティーを形成する上での要素として、エッセイ課題やインタビューの場等において問われてきます。こうした背景事情が存在するため、常々Admissions Officerは「自分のことを良く知ってください」というキーメッセージを発信し続けています。

この時期は、2015年秋入学を目指して「MBA Applicationの準備をスタートさせたい」という気持ちを持って準備に取り組まれる方々からのお問い合わせも増えつつある一方で、「明確な理由もなく挑戦してみたい」という声も少なからず聞こえてきます。そうした声をの中身に耳を傾けますと、「そうした細かいことは、テスト対策を進めながら考えます」、「夏場くらいになったら考えます」とのコメントも飛び出してきます。理由も目的も言葉にはっきりできない状態で、自分の金銭、労力、時間を費やして準備をすることに危惧を抱くと同時に、そうした出願者が目的意識が見えないまま途中で準備をストップしてしまう姿を見てきました。

野口学院長とも共有するトピックに、「多くの人にとって、MBA受験は人生において一度だけの経験であり、実りあるものとするためにも、テストのみならず出願書類に関しても準備を進めて欲しい」が挙げられます。大学、大学院、そして入社、転職など皆さんも様々な経緯を得ていると思いますが。そして、「現在の職業にて活躍するための準備があっこそ今のご自分がある」と思われます。それと同時に、志望校への合格も準備があってこそ成立することをこの場にて共有したいと思います。

 

【受講生の声】:合格体験談

新たに進学先が決定した受講生より、ご本人のMBA出願準備作業を振り返っていただきました。出願からインタビュー対策までの準備も滞りなく着々と進め、最後には自らが志願していた学校より合格通知を受け取りました。こうした報告をシェアさせていただくこ機会に恵まれ、サポーターとして嬉しい限りです。

詳しくは、受講生の声「013さん」の体験記をご一読ください。
http://www.affinity-english.com/testimonial/index.html#013

【温度差】:米国人と留学生

下記に紹介する記事のタイトルは 、”米MBAの「威光」陰り、専門分野の修士号に人気集中“です。そして記事の最後に引用されている専門家の「ゼネラリストの養成にとどまっている」という文言からは、専門家の優位性を謳っているようにも聞こえてしまいます。ゼネラリストの養成、はたまた専門家の良し悪しではなく、私はカウンセリングを通じて、MBA教育や専門分野の修士課程における教育を通じて、個々がどのようなキャリアを作っていきたいか?という点につき、今後とも受講生の方々と向き合っていきたいと思います。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140203/amr14020321430003-n2.htm

【米東部ボストン=黒沢潤】米国でビジネスマンが高い地位や高給の職を得るのに不可欠とされるMBA(経営修士号)の“威光”に陰りが出ている。米国で今やMBA取得者は珍しくなく、以前のような高い給料は保証されていない。ビジネススクールの学費が年間約5万ドル(約510万円)に上ることもあって、半分の学費で済み、より専門分野に特化した修士号を取得しようという動きも強まっている。

米国では1990年代半ば、MBA取得者の給料は就職から5年で3倍前後に上昇するのが常だった。しかし、英紙フィナンシャル・タイムズによれば、ここ数年の昇給率は当時の半分程度まで落ちたという。

米国では現在、ビジネス・スクールが600以上もある。毎年の卒業生は約25万人に上り、ハーバード大など一部の「トップスクール」で取得したMBAを除くと、その“神通力”は薄れつつある。

世界のビジネススクールの代表者らで作る教育機関「GMAC」が2013年に行った調査によれば、「2年間コースへの米国人の志願者が前年比で増加した」と答えた米国の学校は38%にとどまった。残る62%は減少または横ばいだったとみられ、「新興国からはMBA取得を目指して留学生が米国に押し寄せている」(教育関係者)のに比べると、明らかに温度差がある。

また、ビジネススクールの学費は、05年比で約62%も上昇している。上位51校の2年間の平均学費は10万6千ドル(約1081万円)前後だ。「ハッキングされるあなたの教育」の著者、デール・スティフェンズ氏によれば、ハーバード大では関連出費を含め約17万4400ドル(約1778万円)の支出を余儀なくされた例もあった。卒業した後も多額の奨学金の返済にあえぐ人々も多く、そこまでしてMBAを取得することに疑問を抱く向きも少なくない。

こうした中、授業料が約半分で取得期間も1年で済む、専門分野に特化した「専門修士号(MS)」の人気が高まっている。米誌フォーブスなどによれば、「金融修士号」や「会計修士号」に加え、会社のマネジメントに特化した「MiM」と呼ばれる修士号が注目株という。

「MBAバブル-学位取得の問題点」の著書がある女性評論家、マリアンナ・ザネッティ氏(40)は「(MBAを)取得するに越したことはない。ただ、今の時代は専門の知識とスキルが必要。MBAコースは、ゼネラリストの養成にとどまっている」と辛口の見解を示した。

【GMAT攻略法セミナー(無料イベント)】

2/23(日)に、Affinity英語学院にて、これからGMATの対策を始める方を主な対象とした、GMAT攻略法セミナー(無料)を実施します。

概要

GMATの攻略法(勉強法、受験戦略、勉強における優先順位、問題の捨て方の工夫、ビジネススクールがGMATの点数をどのように評価するか、等)を解説する、無料1日セミナーです。主に「戦略」を扱いますが、Math, SC(Sentence Correction), CR(Critical Reasoning)の演習と解説も実施します。

GMATは、元来英語のネイティブスピーカーを対象として作られた「学力テスト」であり、多くの日本人受験生にとって高いハードルとなっています。なんとなく勉強をするだけでは、なかなかスコアアップにはつながりません。どのようなタイムラインを描くべきか、どのセクションから勉強すべきか、いつ受験を開始すべきか、等の勉強計画策定のサポートをさせていただきます。

対象

・これからGMATの対策を始める方

・既にGMATの学習や受験を開始しているが、方向性や方針が定まらずに苦しんでいる方

担当講師

野口哲也
http://www.affinity-english.com/instructors-counselors/instructors-counselors.html#noguchi

佐取永基
http://www.affinity-english.com/instructors-counselors/instructors-counselors.html#satori

日程

2/23(日)20:00~21:30

料金

無料

定員

16名

お申込み

以下のフォームに「2/23(日)のGMAT攻略法セミナー参加希望」とご記入ください。

http://www.affinity-english.com/application/form.html

皆様のご参加をお待ちしています。

野口哲也