月別アーカイブ: 2023年3月

過去の記憶

出願作業を進める中、第一志望校への合格といった大きな目標はもちろんのこと、毎月、そして週単位といった小さな目標を設定し、それらを一つずつクリアしていかなければなりません。目標スコアの到達に区割り、MBA取得後のキャリア目標も、短期、中期、そして長期といったように考えを巡らします。そして、キャリア目標を持つにいたった経緯を説明するためには、過去の記憶を整理しておくことが必要かと思います。こうした(整理)作業を行うためにも、キャリアの棚卸、そして英文レジュメの作成作業は効果的ですね。私が教育学系大学院に留学していた当時、研究の一環で、ジャンルを問わず、「成功者」と呼ばれる方々のインタビュー記録を集め、談話分析を行ったことがあります。その当時印象に残ったことは、多くの方々過去の出来事を最近起こったことのように鮮明に思い出し、再現していた表現力と記憶力でした。そして今、私はインタビューアーのように受験生へ質問を投げかけ、答えを引き出すことを日々を行っております。この春先は、色々と言葉を選びながら自分の事について語っていた方々も、時間が進むにつれ、キャリア目標、自分にとって一皮むけた経験など、過去の出来事に対する再現力が強化されていきます。

カウンセリングを通して現時点から過去の記憶をたどっていく作業は、以前に読んだ本を数年ぶりに読み返すことで、新たな見方、解釈が生まれるといった感覚と似ているかもしれませんね。

【告知協力】A.T.カーニー 留学前壮行会(4/18)開催のご案内

A.T.カーニー日本オフィスでは、海外の大学院に進学を予定されている方々を対象とした壮行会を開催いたします。留学後に転職を希望されている方だけでなく、将来のキャリアとして戦略コンサルティングを視野に入れている方もぜひご参加ください。当日は、弊社代表及び弊社コンサルタントより、コンサルティング業界や弊社の特長、入社後のキャリアと活躍機会等をお伝えし、引き続いて、スモールグループに分かれてのカジュアルな懇親会(Q&A セッション)を開催いたします。渡航前でお忙しい時期かとは存じますが、是非お気軽にご参加ください。

コンサルティング業務にご興味をお持ちのお知り合いやご友人の方々がいらっしゃいましたら、本イベントをご案内いただけると幸いです。

当日ご参加いただけない方も、今後リクルーティングイベント等をご案内いたしますので、この機会にご登録いただければと存じます。

【日程】 2023/4/18(火)19:30~21:00*JST
【開催形式】 オンライン(Webex)
【内容】 A.T.カーニー日本オフィスのご紹介および弊社コンサルタントとの懇親会(Q&A セッション)
【対象】 2023 年夏以降に海外の大学院に進学を予定されている方で、 ご入学前に 3 年程度以上の実務経験をお持ちの方

【応募方法】下記壮行会専用フォームからエントリーをお願いいたします
https://hrmos.co/pages/kearney/jobs/1842092084218015744

【応募締切日】2023/4/16(日)23:59*JST
※詳細は、応募締切り後、メールにてご案内いたします
※応募に際していただきました個人情報は採用の目的のみに使用し、適切に管理いたします

<本件及び海外大学院採用全般に関する問い合わせ先>
Email:recruiting.japanMBA@atkearney.com

きっかけ作り

近頃の相談案件の1つに、「出願書類を準備を始めるタイミング」が挙げられます。本日都内で開催されたQS MBAフェアに参加し、入学審査官との交流機会を持った受験生もいれば、来月にはキャンパス訪問を計画している方もいます。年度末を迎え、テスト対策以外の場における受験生の活動にも変化が見え始めております。出願書類(レジュメ、エッセイなど)のクオリティーは自らの努力次第でコントロールできる一方で、目標スコアに到達していない状況の中、書類準備を始めることに一抹の不安感を覚える方々もいると思います。そうした不安を軽減するためにも、テストを受けっぱなしにせず、受験結果を分析し、必要であれば講師に助言を求め、今後の対策を練ることも必要かもしれません。テスト対策に集中したいという受験生心理は十分に理解できるものの、全体の出願準備が遅れるといったリスクを伴うことも忘れないでください。「頭では理解しているが、なかなか書類を始めるきっかけがない・・・」という方は、MBA関連イベントへ参加する、卒業生から受験について体験談を伺ってみるなど、この先の自分の行動を後押しするきっかけを得ていきませんか? 繰り返しとなり恐縮ですが、必要以上にテスト対策に時間をかけることのないよう、出願校に関するリサーチ、書類作成、さらには面接対策に十分な時間を取っておいてください。

【告知協力】:AIGAC 2023 Applicant Fair (5/24)

Association of International Graduate Admissions Consultants (通称 AIGAC)が主催がするMBA出願イベントが下記の日程で開催されます。日本時間では午後11時以降となりますが、自分に必要な学校情報を収集するためにも、こうしてアドミション関係者が一堂に会する機会を積極的に活用してはいかがでしょうか?上記イベントに関する詳細は下記をご覧ください。

Wednesday, May 24 – 10am Eastern – 5pm Eastern Time
AIGAC 2023 Applicant Fair (vfairs.com)

The applicant fair brings together top tier business schools and applicants who are considering or applying for admittance to a business program. This is the third year that AIGAC will be co-hosting this event with our partner schools and each year the event grows. We anticipate that our hall will have 25 to 30 top business schools in attendance and we will host between five and 10 live sessions. As this is an international event, we do our best to span multiple time zones; additionally, sessions will be recorded and available for access for up to a week following the event. All school-provided resource materials will also be available for the week. However try to attend as much of the live event as possible in order to benefit from conversations and dialogue with consultants and school admission departments.

About AIGAC
The Association of International Graduate Admissions Consultants (AIGAC) provides insight and transparency into the graduate admissions process and promotes ethical standards and professional development among its members and stakeholders worldwide.
Our membership is comprised of more than 200 admission consultants from 16 countries: Brazil, Canada, China, Colombia, Denmark, France, Germany, Greece, India, Israel, Japan, Russia, Singapore, Spain, Taiwan, Ukraine, and the United States.

AIGAC Admission Consultant Members are hired by applicants because they are professionals who have proven expertise, are accredited, and adhere to the highest standards in ethics, education, training, and experience.
For more applicant resources provided by AIGAC visit https://aigac.org/for-applicants/
Dedicated school booth time in major time zones  the morning and evening to optimize worldwide participation the International aspect.
Information sessions are scheduled to include: Sessions are being developed and finalized. Session topics are subject to change.

  • Financing your degree
  • Testing and Assessments
  • Live Q&A by our Host School Admissions Directors
  • Admissions & Applications Process
  • How to Make Your Application Stand Out in Your Application
  • Careers of the Future
  • Is this the right time for you to pursue an MBA?
  • Is the MBA the right degree for you?
  • Women and MBAs
  • Completing your MBA program in Europe

Resume/CVの作り込み Vol.3

前回はレジュメを作る上で欠かせないAction (Power) Verbをいくつか紹介しました。それらの動詞を使い、行動を起こすため直面していた課題(問題)について言及し、複数名のメンバーから成るチームを率いてその課題を解決したことを述べていきましょう。ここまでは、PROBLEM(課題/問題)に対して起こしたACTION(行動)を述べ、そしてRESULT (結果)を記します。Action (Power) Verbが、問題(目標)の解決に向けて活用したスキルを示すなら、結果は、自らのの影響力を示すポイントです。その影響力の重要度を読み取らせるためにも、(可能な限り)数字やパーセンテージを使って影響力を定量化(売上高の増加率、投資の増加額、労働時間の短縮など)していきましょう。また、自分の影響力を印象付けるためにも、導入したシステムが現在も使用され、持続的な利益をもたらしている事実を述べることも可能です。ここで使用するAction (Power) Verbの数は一つは限りませんので、下記の例ではLed, created, wonが挙げられます。

  • Led the discussion related to short-term reforms to modify Affinity’s traditional corporate vision and core value; created a new corporate vision and 7 new innovative action plans covering organization, HR, investment, cost efficiency and business development point of views; won approval from company executives and shareholders to execute the plan

上述のステートメントの長さについては、2から3行が目安ですが、共同作業をした部署名や関わった関係者の肩書、会社名などを言及すると3行以上になることはあります。さらなる注意点として、入学審査委員は出願者の業界に関する知識や経験がない可能性が高いため、専門用語の使用は控えていきましょう。書き上げた各ステートメントが専門外の方々にも理解できるよう、第三者の意見などを積極的に取り入れてはいかがでしょうか?

Resume/CVの作り込み Vol.2

早いもので3月になりました。まだまたテスト対策を中心に出願準備を進めているという相談も耳にしますが、私は全準備時間をテストに充てるより、10%程度の準備時間をレジュメ(Resume/CV)の作成準備に注ぐことを提案しております。

審査官はレジュメの記述内容を読み込むことで、アプリカントが成長を遂げている事実を把握していくため、1ページに集約した情報からアプリカントの経験がプログラムのアセットとなることを審査官に伝えます。そのためにも、自らが取り組んできたこと、達成したことに焦点を当てた内容に仕上げることに意識を向けていきましょう。それらの内容を書き纏める際はACTION / POWER VERB**を駆使し、可能な限りリーダーシップを発揮したことを印象づけることをお勧めします。レジュメは、PROFESSIONAL(紙面全体の約2/3のスペースを使います), EDUCATIION,そしてEXTEAC CURRICULARの各項目に分かれますが、それぞれの項目欄に記載するコンテンツは自身を際立たせる(他人との差別化)であることを忘れないでください。リストアップしたものが自分を差別化する情報として有効か否か、じっくり考えていきましょう。その差別化する方法を考えるにあたり、仕事を通して与えたインパクトが大切です。そのインパクトの内容を通じて出願者の貢献度も同時に読み取らせることができます。MBA出願用のレジュメでは、(日々の仕事に関する内容ではなく)これまでのキャリアの中のアピール度が高い実例を記述していきます。

** ACTION / POWER VERBの例:Managed, Strategized, Increased, Organized, Negotiated, Executed, Implemented, Streamlined, etc.,