レジュメ作成における注意事項 Vol.1

大型連休も終わり、普段の生活リズムへと戻りつつある中、ここ最近相談を受ける回数が増えているレジュメについて述べたいと思います。今年3月の投稿の際にもレジュメ作成に関する情報を共有しましたが、せっかくの機会ですので、この場を借りてその作成プロセスを一緒に考えていきましょう。ご存知の通り、「MBA出願用レジュメ」は「転職用レジュメ」とは異なり、特定の仕事に必要な資質、専門的なスキルや知識を有することは問われていません。入学審査官が最初に読むであろう出願書類がレジュメになるケースは多く、いわばレジュメを自己紹介用のフライヤーとし的な役割を担います。このレジュメには、大学時代から現在へと至るまでのキャリアの全体(個人的な趣味や地域社会での活動も含)を1枚の長さで述べます。その全体像に関するコンテンツには、これまでに達してきた実績(学業・職業)、キャリアの進展度合いが含まれます。また、入学審査官はリーダーシップを発揮し、周囲に影響を及ぼす人材を求めているため、そうした人材に必要なスキルを持っていることを示していきましょう

そこで、まずは自分にとって印象深い仕事を思い出し、どういった結果を出したかを箇条書きでリストアップするところから始めてみませんか。自分こそが、入学者にふさわしいアプリカントであることを示すために、自らのリーダーシップとビジネスへの影響を示す具体的な業績に焦点を当てましょう。1つの表現として、以下のようなものが考えられます。この箇条書きの中で、レジュメ作成に必要なPower Verbを2回以上使うようにし、より自分の貢献度を強調していきましょう。

  • Successfully led the discussion related to short-term reforms to modify Affinity’s traditional corporate vision and core value; created a new corporate vision and 7 new innovative action plans covering organization, HR, investment, cost efficiency and business development point of views; won approval from company executives and shareholders to execute the plan

こらはあくまでも一例ですが、この箇条書き内容をより説得力のある内容へと仕上げるためも、可能であれば定量的な詳細(例:利益向上、顧客数の向上、時間数の減少、人数など)を記載する対応法もあります。これらの内容は、出願者の役割をより深く理解させ、行ったことの重要性を浮き彫りにします。そして、レジュメを作る上で注意しなければならないことは、業界の専門用語を使用しないこと。ある特定の職業では当たり前のことかもしれないことが、外部の者には理解しがたいものです。レジュメを読む入学審査官が、レジュメのどの部分にもつまずかないよう細心の注意を払っていきましょう。