学校調査と他者との差別化

5月に入り、レジュメ作成に加え出願候補校の調査を開始するアプリカントも増えています。学校調査を進める中で、「学校とのフィット感」を言葉で表現することが難しいという相談も寄せられます。そうした中、毎年毎年進学を決めた方々の言葉に「最終的には進学先と縁が合ったと感じます」というメッセージを共有いただきます。そうした方々からの口から発する「縁」は、準備中のアプリカントの立場からすれば、「それは全ての出願結果が出そろい、進学先が決まったからこそ、言えることではないか」という印象を受けると思います。しかしながら、この学校調査を進めていく中で、その学校が最も重視するMBA教育を提供する上で学校側の理念を理解し、学生に対して求める資質を把握した上で出願書類やインタビュー機会を活用し、合格者にふさわしい心象を入学審査官に与えていかえればなりません。実際の書類準備においては、自らの性格的特徴を他のものよりも強調することを選択し、そうした特徴を表現するため、数あるストーリーからより適したものをエッセイ用に選択していきます。他の出願者との差別化を図るためにも、自らの出願書類を戦略的に作成することが必要です。

これから学校調査はこれから開始する、という方々は以下の方法が考えられます。

・各校の公式サイト
・日本人学生のサイト
・在校生/卒業生のブログ
・審査官のブログ
・Youtube動画
・学校訪問
・在校生/卒業生との会話
・エッセイ課題分析
・過去のインタビューで聞かれた質問分析

今月に入り、2024年入学に向けた出願情報に関する発表機会が増えてくると思います。テスト対策に重点を置いてきたこれまでの出願戦略から、少しずつ書類準備に費やす時間も増えることが予想されます。少なくとも、向こう数ヶ月の間に取り組むこと、それを実行するための現実的な出願計画を策定していきましょう。