MBA取得後の目標とエッセイ

2/1の投稿の際には目標と価値観について言及しました。MBA受験用のエッセイは基本的にi) キャリア目標型、ii) 強み型、iii) パーソナル型に分類されます。ここでは、i)のタイプについて述べたいと思います。
「キャリア目標型エッセイ」には、i) 短期目標、ii) 長期目標(学校によっては中期目標)、iii) それらの目標を持つに至った背景(経緯)や動機、iv) それら(目標)を裏付ける過去の職業経験、そして、v) MBA取得後の仕事を通した周囲へ与えうる効果が含まれることが必要です。それらの目標(短期~長期目標)は、出願者がMBA取得後に活躍する姿を審査官に想像させるための必須な情報です。特に短期目標を考える際は、MBAを取得した直後の活躍する姿を考えてみましょう。長期目標では、最終的に自分の分野で達成したい地位(5年~10年後の自分から、キャリアの終わりの自分も含むなど、その表現方法が自由です)です。さらに、上述の i) からv)の項目に加え、進学希望先のプログラムの教育リソーソをどう活用して目標を達成するかという青写真を示さなければなりません。この点はエッセイのみならず、面接試験の際にも問われることを想定した上で準備していきましょう。いろいろと目まぐるしく変化する昨今の事情を考えると、あえて目標を漠然としたものにしたくなるかもしれません。時には、「自分の目標が何なのか分からないからこそ、ビジネススクールに行きたいんです!」という意見もあります。審査官は、ビジネスを取り巻く事情の変化により、出願者の目標も変わる可能性があることは承知しています。しかし、審査官は、出願者がMBA教育で得たことを、この先どう適切に応用していくことができるのかを、現時点で確認したい気持ちを抱いていることを共有いたします。