レジュメ作成における注意事項 Vol.2

日本各地でも梅雨入りが発表される時期に差し掛かる中、ビジネススクールでは新たな出願要項の発表がされています。2023-24年シーズンは、GMAT, GREに加え、TOEFLの変更に加え、新たな審査用サイクル(Early Roundの廃止)がColumbiaでは導入されるなど、既に様々な変更点が生じています。

そして、今月における相談案件では、レジュメ(CV)の作成に関する相談が少しずつ増えてきています。エッセイ課題を発表している学校もありますので、この時期からは出願書類の作り込みに対して徐々にアプリカントの意識が高まってくる時期かと思います。そうした中、レジュメ(CV)を作成する時の注意事項、特に職業経験上において異文化に触れた経験(実績)は差別化要因になります。海外プロジェクトチーム内での役割と直面していた出来事に対してどう対応したか(Action/Power Verbを用いて)をしっかりと表現しましょう。そして、成果について言及することも忘れないでください。実践的なコミュニケーション力をアピールするならば、相手方の交渉の場で活躍する自分像、多国籍のメンバーを率いた経験など、実績を通してアピールする要点を明確にした上で内容を推敲していきましょう。同様に、海外留学についても触れることをおすすめします。現地において課外活動に携った経験などは、アプリカントの積極的な姿勢もさることながら、現地コミュニティーへの貢献度に対するアピール材料となります。また、卒業後のキャリア選択と関連するインターンシップ経験も、記載する価値があるかもしれませんね。

相談に来られる方々のお話を聴いていますと、それそれが、さまざまなリーダーシップの経験をお持ちです。そうした経験(実績)を踏まえ、自分はどのようなキャラクターであり、どのようにキャンパス(コミュニティー内)のリーダーシップを発揮していくことになるかを想像した上でレジュメ(CV)の作成に着手してはいかがでしょうか? このレジュメ(CV)の約70%は職業実績で埋め尽くされますが、入学審査委員会のメンバーは、教室外の時間にキャンパス(コミュニティー)でどのような活動に携わるのかを判断するために、残り30%の部分(学生時代の経験や課外活動)も見ていることを念頭に置いてください。