過去の記憶

出願作業を進める中、第一志望校への合格といった大きな目標はもちろんのこと、毎月、そして週単位といった小さな目標を設定し、それらを一つずつクリアしていかなければなりません。目標スコアの到達に区割り、MBA取得後のキャリア目標も、短期、中期、そして長期といったように考えを巡らします。そして、キャリア目標を持つにいたった経緯を説明するためには、過去の記憶を整理しておくことが必要かと思います。こうした(整理)作業を行うためにも、キャリアの棚卸、そして英文レジュメの作成作業は効果的ですね。私が教育学系大学院に留学していた当時、研究の一環で、ジャンルを問わず、「成功者」と呼ばれる方々のインタビュー記録を集め、談話分析を行ったことがあります。その当時印象に残ったことは、多くの方々過去の出来事を最近起こったことのように鮮明に思い出し、再現していた表現力と記憶力でした。そして今、私はインタビューアーのように受験生へ質問を投げかけ、答えを引き出すことを日々を行っております。この春先は、色々と言葉を選びながら自分の事について語っていた方々も、時間が進むにつれ、キャリア目標、自分にとって一皮むけた経験など、過去の出来事に対する再現力が強化されていきます。

カウンセリングを通して現時点から過去の記憶をたどっていく作業は、以前に読んだ本を数年ぶりに読み返すことで、新たな見方、解釈が生まれるといった感覚と似ているかもしれませんね。