【コミュニケーション】:WhyとBecause

日頃のカウンセリングセッションでは、受講生から持ち寄られた過去のエピソー ド内容に対して「Why」の問いかけをし、「because」(理由)を述べてもらうコ ミュニケーション上のやり取りを習慣づけています。

そもそも、私自身の留学経験をも振り返ってみれば、自分から発信したメッセー ジに対して、Why?と切り返され、その都度Because~と自分の意見を伝えていま した。留学当初は若気の至りもあってのことか、「そのくらい分かるでしょ?」 と心の中で呟きながらも対応していましたが。そうした一方で、当然ながらも、 友人と私との間には共通の生活環境、文化、言葉なども共有しておりません。留 学先でのよくある一場面ですが、お互いが相応の情報量を共有することによって 、初めてコミュニケーションそのものが円滑に進むことを再認識させられた一幕で もありました。

それ以来「ここまで伝えれば、なんとなく相手も分かってくれるだろう」という 希望的観測を抱いたまま会話をすることは避けました。こうしたコミュニケー ション機会の積み重ねが、友人にも私の性格などを理解してもらえるきっかけに なったと、今さらながら振り返ることができます。

言語、文化、人種など多様性溢れるビジネス・スクールの教育環境では、互いを理解する手段としてバーバル・コミュニケーション力とそのスキル(説得力、 表現力、説明能力、英語力、論理力等々)がその頼りどころとなります。こうし て、審査官がコミュニケーション力を出願者に求める背景事情を再確認しておき ますと、出願書類や面接を通して自らがアピールすべきポイントの把握に役立つ のではないでしょうか。