自分を知る作業:Tell us who you are

明日からは7月へ突入しますが、MIT Sloan Schoolが23日(火)、そしてLondon Business
Schoolが27日(土)に都内で学校説明会を開催する予定です。そうです、これからは都内各所にて、ビジネススクールがこぞって説明会を開催する時期にもあたります。そしてその場には、各校を代表して入学審査官がプレゼンターとして参加するケースも目立ちます。その際、審査官が用いるフレーズとして”You need to tell us who you are”が挙げられます。

皆さんにとっては何の変哲もない英語フレーズに聞こえるかもしれませんが、このフレーズを的確に解釈することこそ、出願書類という枠組みの中で自分のキャリアプロフィールを的確に表現することへと繋がります。

自分が”So, tell us/me who you’re?”と問われたら、真っ先に考える内容は、おそらく、「出身大学(院)」、「所属先の部署」、「日常業務」になるのではないでしょうか。しかしその一方で、仕事以外の事例を引用し、個々のキャリアを多面的に見せていくことも可能です。

では、一緒に「仕事以外」のサンプル事例を見ていきましょう。

ある出願者は大学時代に所属していた国際文化交流サークルでの活動をベースとし、在籍する大学にて学ぶ留学生が日本での生活全般へ適応できるよう学生アドバイザーとしての役割をこなしていました。そこで言葉の壁に終始することなく、生活習慣上の違いなど、日常生活で抱えていた諸問題の解消に向けて一役買っていました。こうした学生時代の経験を糧にして、勤務先にて働く外国人社員の方々や海外支社から研修目的のため日本に在住する方々に対してもアドバイザー役を担うなど、社会人となった後でも国際交流活動に対して積極的に関与していました。

こうした積極的な関与を促す自らの動機部分を伝えるためにも、上記のような事例は効果的な体験談となります。ここで皆さんと共有したいポイントは、「何を行い、そして成功した」事実を伝えることも大切ですが、その背景にある自らの「目的意識」や「動機づけ」といった側面にも明かりを照らしますと、「考え方や行動に共通のパターン」の存在に気づくきっかけになる可能性が高いということです。こうした気づく機会を増やしていくことが、本日のテーマにもある自分を知る作業の最初の一歩となり、ガイダンスカウンセリングのセッションを通して受講生の方々と向き合っています。