アセスメント-2

最近では、「留学を考えているものの、なかなか判断がつかない」という状態でご相談へいらっしゃり、カウンセリングの終わりには、「M.A.やM.S., MPH取得を目指して大学院に進学した方が良いと思われますか?」と問われるケースも目立ちます。

もちろん質問される方々も、初対面の私に”決めて欲しい”などとは考えていないことは把握できるものの、相談の最後には「キャリアを考えるって本当に難しいでね・・・」と、その心境を共有してくださいます。

お察しの通り、特に社会科学系、理工学系大学院では自分が決めた専門分野に関する研究、情報等と少なくとも日々の1/3の時間は向き合うことになると思います。その後の職業キャリアでは、その分野と常に関係していくことになります。

当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、海外での生活は日本のそれとは事なり、色々と不自由さにも直面する可能性も大です。そうした環境下でも、粘り強く自らが選択した学業へ従事することができるかというコミットメントの度合も問われます。

大学院では、リーディング、ライティング、調査、プレゼンテーション、グループワーク、プロジェクトといった
主なタスクを日々こなしていきます。該当分野に関する知識量のみが求められるわけではありません。これらのタスクもクラスメイトと協力しながら、推し進める能力も必要とされます。

大学院へ進学するにあたっては、「社会人経験の年数はどれほどあれば?」的な質問を受けるものの、2年や3年といった単なる年数で決めることなく、まずは大学以降から現在へと至るまでの経験を棚卸しすることから始めましょう。そうした作業と真剣に向き合うことで、”自分にとっての大学院留学の時機”を把握する一助になると思います。