カテゴリー別アーカイブ: 大学院留学出願戦略

Top International Affairs Graduate Programs <北米&欧州>

The Foreign Policy Associationが2年前に発表した「世界のベスト50国際関係学大学院プログラム」から、北米とヨーロッパ(英語圏)のプログラムを抜粋してみました。TOEFLが揃い、そしてGREも受験を重ね、少しずつスコアが整い、出願書類への移行にも差し掛かってくる時期ですが、肝心の出願先の選定が遅れている方々も目立ち始めるこの頃です。単なる順位が羅列されているランキングではなく、今回ご紹介させていただいたランキングのように各プログラムの概要や特徴が分かり易くまとめられているサイトは、出願校を絞り込む上で参考にしてはいかがでしょうか。
http://www.fpa.org/ckfinder/userfiles/files/International%20Affairs%20Grad%20School%20Guide%20Fall%202012%20Tool%20Book.pdf

・American University School of International Service
・Boston University, Department of International Relations
・Carleton University, The Norman Paterson School of International Affairs
・Columbia University, School of International and Public Affairs
・Cornell University, Department of Government
・Duke University, Sanford School of Public Policy
・George Washington University, The Elliot School of International Affairs
・Georgetown University,Edmund A. Walsh School of Foreign Service
・Georgia Institute of Technology, Sam Nunn School of International Affairs
・Harvard University, John F. Kennedy School of Government
・John Hopkins University, School of Advanced International Studies
・Kings College London, School of Social Science & Public Policy
・London School of Economics and Political Science
・Massachusetts Institute of Technology Department of Political Science
・McGill University, Institute for the Study of International Development
・Middlebury College,Monterey Institute of International Studies
・New York University, The Center for Global Affairs
・Princeton University, Woodrow Wilson School of Public and International Affairs
・Stanford University, The Freeman Spogli Institute for International Studies
・Syracuse University, The Maxwell School
・Tufts University, The Fletcher School of Law and Diplomacy
・University College of London School of Public Policy
・University of California, Berkeley, Goldman School of Public Policy
・University of California, San Diego; School of International and Pacific Studies
・University of Cambridge, Department of Politics and International Relations
・University of Chicago, The Committee on International Relations
・University of Colorado at Boulder, Department of Political Science
・University of Denver, Josef Korbel School of International Studies
・University of Maryland, School of Public Policy
・University of Michigan, Gerald R. Ford School of Public Policy
・University of Minnesota, Humphrey School of Public Affairs
・University of Oxford, Department of Politics and International Relations
・University of Pittsburgh, Graduate School of Public and International Affairs
・University of Southern California, Master of Diplomacy
・University of St. Andrews, School of International Relations
・University of Texas at Austin, Lyndon B. Johnson School of Public Affairs
・University of Toronto, Munk School of Global Affairs
・University of Washington, Henry M. Jackson School of International Studies
・Yale University, The Whitney and Betty MacMillan Center

大学院(M.A., M.S.)出願戦略:エッセイの役割

大学院出願における合否判断において、G.P.A.(評定平均値)やテストスコアのみが優先されることはありません。教授以外には大学院生なども加わった”入学審査委員会”では、出願者のエッセイや推薦状等を読み込みます。そして、審査委員はテストスコアなどの数値以外の部分における側面、たとえばライ ティング力、プレゼン力、調査力などより具体的面に関する情報を欲しています。

そうした、出願者が自らの専門性や能力を伝える手段として、エッセイ(出願先によっては、Personal Statement, Statement of Purposeのように表記されますので、ご注意ください)コンテンツを通じて自分のバックグランド、そして合格するに適した資質を伝え切ります。他の出 願者との区別化を図るためにも、入学審査におけるエッセイが持つ意味合いは高くなります。

大学院にて専門教育を受けるための準備が整っているためにも、専門分野に関する経験を通じて知識を得て、専門家となるべき資質も備わっている旨を審査委員 に読み取らせていきます。審査委員がエッセイを通して知りたいことは、入学後に”大学院生として成果を収めることができる”点に尽きるといっても過言では ありません。

また、一口にエッセイとは言っても、サイエンス系、社会・人文学系、芸術系など、エッセイから読み取られる出願者の側面(例:リサーチ能力、創造力など) も異なります。大学院に何度も出願されている出願者(滅多におりませんが)であればともかく、限られた字数制限の中で、日本語の文章構造とは異なる英語を 使用してアピールする作業は決して簡単なものではありません。

そうした作業をスムーズに進めていくためにも、今後の投稿においては、出願者である自分が伝えるコアメッセージ内容を皆さんと一緒に考えていきます。

お世話になった教授とのコンタクト:<推薦状の作成>

LL.M., そして、社会科学系、理科系、工学系などの大学院へ出願する際には、Academic Letter of Referenceが出願書類として指定されます。学期末試験も終わり、大学も夏休み期間へと入っていますが、この時期を利用して出願者の方々は、学生時代の指導教授(推薦者)とコンタクトを取り、さらには予め用意しておいた学生時代のエピソードをもとにディスカッションを重ねながら、コンテンツを作りあげていきます。

学生時代のパフォーマンスに対し客観的な評価を与えるツールが推薦状となります。そのためにも、手元に用意したエピソードを通してアピールするポイントを整理し、他の推薦者による評価内容との重複を避けましょう。推薦者は出願者を良く知る人物、高く評価してくれる人物、共通のエピソードを持っている人物といったチェックポイントをクリアした方々を選定していきましょう。

推薦者の肩書のみで選ぶケース、第三者を介して数回あった程度の人物を候補者に挙げるケースも、まだまだ目につきます。推薦状で大切なのは、何と言っても”具体的なエピソード”に尽きます。推薦状の文面上にやたらと形容詞が目立つものの、その言葉の意味を裏付けるエピソードが伴わなければ役に立たない書類となってしまいますので注意してください。

【2015年入学用出願締切日】 School of Public Health, Harvard

時折、「Affinityはビジネススクール留学希望者の専門予備校ですよね?」と尋ねられることがあります。そうした際には「いえ、同学院にはMBA以外の学位取得を目指す受講生も通われています」とお答えしております。以下にご案内するMasters of Public Health(公衆衛生学修士)を目指す方々も通学されています。ビジネススクールへの出願書類とはエッセイの数や推薦状の人選、中身など異なるものの、進学した先で学びたいこと、卒業後のキャリア、出願理由、過去のキャリバックグランドの振り返りなど、基本的な中身は同じです。

前置きが長くなってしまいましたが、当学院受講生間でも人気が高いHarvard University, School of Public Healthから出願締切日が発表されています。

For fall 2015 enrollment, December 15, 2014 is the deadline for application.

学位の選択:自分に相応しい学位は修士号 or 博士号?

大学院留学を考える出願予定者から寄せられる相談には、「自分のキャリアを踏まえると、どちらが適していると思いますか?」といった内容が含まれることがあります。そうした折のアドバイスとしは、卒業後の目標(Short-Term Goal)を達成するために必要な専門知識の幅と深さ、スキルの内容、経験の有効性、更には(将来の)キャリアパスの中における取得学位の役割や意味づけを考えてもらいます。

例えば経済学のような学問を修め、実際の現場で活躍されている多くは経済学博士の学位を取得済みの方々です。そして同分野における修士号は、むしろTerminal Degreeと位置づけられる傾向にあります。大学やシンクタンク等で研究を続けるにしろ、キャリアに対する信用付けという観点からは、博士号取得がより望ましい分野であると言えます。

Non-Terminal Degreeの場合、修士課程のカリキュラムが博士課程への準備期間として、必要最低限の知識と研究対象分野をより論理的に考察する能力を鍛えることを目的とするケースが挙げられます。もしくは修士号自体が存在せず、博士課程へ直接進学するプログラム構成もみられます。その際には、何かの理由で同課程を修了できなかった学生に(各プログラムが定めた履修条件を満たしていれば)Terminal Degreeとして修士号を授与されることがあります。

修士号の取得までに費やす月日は2年が一般的ですが、近年における経済や就職事情を考え、米国の大学院では1年プログラム(One-year program)が増設されるなどの動きが出ています。その一方で、博士号の場合は平均で7年前後はかかると言われています。研究費や生活費の捻出のため、コースワークや試験が修了した後に働き始める研究生も多数いるものの、研究の進捗が遅れ、志半ばで退学するケースも少なくはありません。学力や研究するための実践、応用力、創造力などを兼ね備えたとしても、意志の強固さや継続力に見られるメンタル面の強さが求められということになります。

修士課程のカリキュラムは体系立っており、学ぶべき期待値と提供される教育コンテンツが把握しやすい点が特徴です。かたや博士課程のカリキュラムは、その研究内容にも独自性が求められます。博士課程への留学を考えているのであれば、少なくとも現時点で取り上げたい研究テーマ、それをどの程度まで掘り下げて研究を継続していく青写真は持ち続けて欲しいと思います。

出願書類を提出した後は?: Fletcher School Admissions Blogより

出願書類を提出した後で面接試験対策へと備えるMBA出願者はまだしも、面接対策も出願条件に含まれておらず、後は結果発表を待つことが課せられた主にM.A. or M.S.プログラム等への出願者の中には、”モヤモヤ”、もしくは”ソワソワ”とした感覚と向き合っている方々はいらっしゃるのではないでしょうか。既に約20年近くに遡りますが、出願者として私もそうした経験の持ち主です。そうした心境を接するかのごとく、Tufts University, Fletcher SchoolのAdmissions Blog.に、” I’ve submitted my application.  Now what?”と題した記事が投稿されていましたので、この場にて紹介させていただきます。

結局のところは、6番目の項目に述べられている
 Your completed application is then given to Committee members to review, and you’ll receive your admission decision in late March.
に従い、積極的な姿勢にて朗報を待ちましょう。
http://sites.tufts.edu/fletcheradmissions/2014/01/10/ive-submitted-my-application-now-what/