大学院出願における合否判断において、G.P.A.(評定平均値)やテストスコアのみが優先されることはありません。教授以外には大学院生なども加わった”入学審査委員会”では、出願者のエッセイや推薦状等を読み込みます。そして、審査委員はテストスコアなどの数値以外の部分における側面、たとえばライ ティング力、プレゼン力、調査力などより具体的面に関する情報を欲しています。
そうした、出願者が自らの専門性や能力を伝える手段として、エッセイ(出願先によっては、Personal Statement, Statement of Purposeのように表記されますので、ご注意ください)コンテンツを通じて自分のバックグランド、そして合格するに適した資質を伝え切ります。他の出 願者との区別化を図るためにも、入学審査におけるエッセイが持つ意味合いは高くなります。
大学院にて専門教育を受けるための準備が整っているためにも、専門分野に関する経験を通じて知識を得て、専門家となるべき資質も備わっている旨を審査委員 に読み取らせていきます。審査委員がエッセイを通して知りたいことは、入学後に”大学院生として成果を収めることができる”点に尽きるといっても過言では ありません。
また、一口にエッセイとは言っても、サイエンス系、社会・人文学系、芸術系など、エッセイから読み取られる出願者の側面(例:リサーチ能力、創造力など) も異なります。大学院に何度も出願されている出願者(滅多におりませんが)であればともかく、限られた字数制限の中で、日本語の文章構造とは異なる英語を 使用してアピールする作業は決して簡単なものではありません。
そうした作業をスムーズに進めていくためにも、今後の投稿においては、出願者である自分が伝えるコアメッセージ内容を皆さんと一緒に考えていきます。