Failure or Setbackとリーダーシップ経験

失敗経験について、エッセイ課題にて問われることもしばしば見られます。こうした際のアプローチ方法の1つとして、自らの経験を内省する力が問われていると考え、自分がその経験から自学んだことを今後のキャリア・ディベロップメントにおいてどう生かすか?という見解を述べてはいかがでしょうか。そのため、その場で何が起こった・・・といった状況説明ではなく、その場で自らが何を考え、行ったかという側面を入学審査官へ伝えていきましょう。

また、カルチャーショックを受けたエピソードを使用する際は、異文化に対する感受性、自己認識力、その異文化に対する批判的に思った考え、その場にいることそのものが場違いと思えた経験など、自分が無意識に思い込んでいたことなどをリストアップしてはいかがでしょうか。そうした環境下で異文化の方々から学んだことが、自らが一皮むける(人として成長する)きっかけとなることができた旨を共有していきましょう。そして最終的に自分が変わったことについて言及しましょう。こうして事実を包み隠さず述べることこそが、Authenticityとして受け止められます。具体的には、その当時の状況と背景を手短に説明し、自分がミスしてしまったことに対するリアクション、その状況からとったステップ、最後にリカバーするまでの過程を描き出しましょう。

そして、リーダーとしての資質等が問われる際には、まずはその資質を細分化すべく、展望を示す力、創造性、達成力、困難にも耐えうる能力など、そのエピソードから自らが伝えたい側面を明確にしましょう。グループメンバーを”リードした”と述べるだけでは、中身そのものに具体性がかけるため、例えば”リードした”ことを細分化し、メンバーを動機づけたなどその場の行動内容を振り返ってみましょう。