概要
音読によって英語の音声系スキル(Listening & Speaking)を向上させることを目的とした「道場」(オンラインクラス:90分×6回)です。 特に、いわゆる「純ドメ」タイプで英語の音声面に課題がある方の参加を歓迎します。各モジュール(モジュール#1からモジュール#6)において異なる内容を扱いますので随時受講開始が可能です。 ご欠席の場合には「日程の振替(6週間後の同じモジュールへの振替)」または「補講動画(クラスのポイントを動画にまとめたもの)の受講」のいずれかのサポートを提供させていただきます。
「文字が存在しない言語」は多数存在しますが、「音声が存在しない言語」は(当然ながら)存在しません。
英語習得において音声系のスキルは”essentials”(必須要素)なので、本クラスの名前は”English Essentials”に決めました。
文字情報分析の優秀さによりGMAT/GRE/EAで高得点が取得できたとしても、MBA出願の決め手となるスキルは「英語のコミュニケーション能力」なのです。
IELTS Speakingは最低でも7.0点を取得しておく方が有利ですし、TOEFL Speakingは最低でも23点以上(理想的には25点以上)を取得できると出願において有利です。
さらに、近年のMBA出願においてはテストスコアを超えた「実力」を評価しようとする傾向があり、仮にテスト対策を重ねてIELTS or TOEFL Speakingで高得点を取得できたとしても、面接の際に「化けの皮が剥がれて」不合格になってしまうケースも少なくありません。
担当講師(飯島)は、テスト対策において「表面的なテクニックの積み上げ(例:テンプレートやサンプルアンサーの暗記)」に偏り過ぎる受験生が多い現状を危惧しています。
もちろん、最終的な仕上げの段階においてはテクニックも有効なのですが、まずは「実力」を身に着けてください。
本クラスでは「本質」を重視したトレーニング、「実力」を上げるための練習を実践していただきます。
この授業の柱になっている理論は以下です。
- 脳科学の見地に基づくNLP心理学(Neuro Linguistic Programing)
- 音楽、ダンス、演劇等における表現方法(スイングの効かせ方、等)
- ホリスティック音読
担当講師(飯島)の経験では、音楽、ダンス、演劇等としっかりと向き合った経験のある方は英語の音声スキルの上達が早い傾向が認められます。
例えば、某俳優のハリウッド進出(結果的には話が流れてしまいましたが)の英語トレーニングを担当した際に、その俳優さんの上達があまりに早くて驚愕したことがあります。
演劇は「架空のキャラクターに自分の心や魂をこめる行為」であり、「外国語に心や魂をこめる行為」と本質的に似ているのです。
よって、このクラスでは「俳優が役を得るためにキャリアを賭けてオーディションを受ける設定」でスピーチの練習を、
そして「歌手が活躍の場を得るためにAmerica’s Got Talent(オーディション番組)へ出演する設定」で歌の練習をしていただきます。
発音が上手くなるだけではなく、非言語面(感情表現やジェスチャー等)も含めて総合的に練習していただきます。
このクラスで実践していただく「ホリスティック音読」は「只管朗読(故・國広正雄先生が提要した音読法)」
に音楽、ダンス、心理学等のテクニックを加えて担当講師(飯島哲也)が体系化した学習方法です。
流行りの「シャドーイング」という学習方法にはAffinity講師陣は(少なくとも初級者向けの学習方法としては)懐疑的なのでクラスの中では扱いません。
本物の英語力を作り上げる際に最も大切なことは、頭の中に「英語回路(英語脳)を作ること」、つまり「英語で考える(Think in English)」こと」が実践出来るようになることなのです。
そのためには身も心も魂も「英語漬け」にする必要があり、そのための訓練方法として「ホリスティック音読」を推奨しています。
「ホリスティック(holistic)」とは「全体性」を意味し、たとえば医療分野において「ホリスティック医学」という用語が使われます。
東洋医療の影響を受けているホリスティック医学では「頭が痛いなら頭痛薬を飲めばよい」「肩が痛いなら肩を揉めばよい」等のように体を部分部分に分解して考えるのではなく、
体全体を一つのシステムととらえて「全体性(holism)」を目指します。
英語学習においても「単語学習は単語学習」「文法は文法」のように、様々な勉強メニューがバラバラに扱われがちなのですが、
ホリスティック音読においては「姿勢」「呼吸」「発声」「発音」「非言語(顔の表情、ジェスチャー、等)」 等の様々な要素を包括的に扱って「統合」を目指します。
尚、音読トレーニングに加えて以下の内容を扱います。
(1) 発音記号
- 日本の辞書や参考書等で一般的に使われている「Jones式発音記号」を一通り指導します。
- IPA(国際発音記号)、フォニックス等の、Jones式以外の発音記号は扱いません。
(2) リンキングとリダクション
- 複数の音がくっついて別の音になる「リンキング」(例:get upが「ゲラップ」のような音になる現象)のルールを体系的に解説します。
- 音が脱落する「リダクション」(例:want toのように2つの”t”音が連続する際に最初の”t”音が消えて「ウォントゥー」のような音になる現象)のルールを体系的に指導します。
(3) アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語の違い
- アメリカ英語をメインに扱いますが、イギリス英語とオーストラリア英語の特徴についても解説します。
- アメリカ英語が出題されるTOEFLと、イギリス英語&オーストラリア英語が出題されるIELTSの両方に対応します。
(4) リスニングの問題演習
- TOEIC, TOEFL, IELTS形式のリスニング問題演習を実施します。
- テストの戦略やテクニックは扱いません。純粋に「英語力を向上させるための手段」としてテスト形式の問題を扱います。
(5) コミュニケーションとプレゼンテーションのテクニック
- NLP心理学のテクニック(例:タイムラインの活用)を学ぶことによってIELTS Speaking(対人間の面接)やMBA出願インタビューにおいて面接官に好印象を与えることが出来るようになります。
いわゆる純ドメタイプの方が大人になってから外国語学習を実践する場合「クリティカルエイジ」という壁にぶつかります。
人間が外国語を学習する際に、母語には存在しない音声(たとえば、日本語ネイティブにとって英語の「th」や「f」等の音声)を苦労なくスムーズに習得できるのは
「クリティカルエイジまで(8歳から13歳まで)」だと言われています。よって、大人が学国語学習を実践する場合には工夫が必要なのです。
具体的には「発音記号」「リンキング&リダクションの法則」を体系的に学ぶこと、
歌やスピーチなどの「心や魂に触れるマテリアル」を教材として取り入れること、
ホリスティック音読を日々実践すること等の工夫を取り入れることによって、
大人になってからでも「クリティカルエイジの壁」を超えることが可能になるのです。
受講料
全9時間(90分×全6回)で48,000円(税抜き、教材費込)、52,800円(税込、教材費込)
- 新規ご受講の方には、入学金12,000円(税抜)、13,200円(税込)がかかります。
クラス受講のルール
各モジュールの3日前(日曜日)の15時までに受講生がゼロの場合は、そのモジュールはキャンセルさせていただきます。受講ご希望の方はお早目のお申込みをお願いします。
クラスはオンラインライブ形式(Zoom)にて実施致します。
最適なオンライン環境を可能にするために「静かな環境での受講、パソコン使用、有線LAN使用、ヘッドセット使用、映像オンの状態での受講」を「推奨」とさせていただきます。
どのモジュールからでもご参加可能です。(基本的にはご参加いただいたモジュールから連続で6回ご受講いただきます。例:モジュール#3, #4, #5, #6, #1, #2の順番でご受講)
ご欠席の場合、クラス前日の18時までにご連絡(電子メールかお電話)をいただけた場合は日程の振替が可能です。(6週間後の同じモジュールへの振替を致します。)
ご欠席の場合、「日程の振替」ではなく「補講動画(クラスのポイントを動画にまとめたもの)」をご覧いただくという選択肢もございます。
定員
1クラス8名まで(ただし振替の方がいらっしゃる場合は人数が増減しますのでご了承ください。)
- 最少催行人数は1名です。(お1人だけでもクラスは実施します。)