記憶の再生とエッセイ準備との関係性

それでは、5月25日(土)の投稿の続きで、「記憶力」について述べてみたいと思います。

カウンセリングの場では、仕事から課外活動まで相談を持ちかけられ、それらのお話しを聴く中で、私はいつも皆さんの記憶量に感心させられることがあります。

個々のエピソードは数年前以上になることもしばしばですが、当時の事を鮮明に思い出せるくらいに記憶が整理されている方々が多いからです。その当時の状況、あるイベントが発生した経緯、その場での様子や雰囲気など事細かに再現されます。具体的には、自らの果たした役割、行動、そして成果といったエッセイや面接用コンテンツとして十分に値するものでした。

大袈裟かもしれませんが、数年前の出来事でも数か月前に体験した出来事であったかのように思い返せるくらいに記憶が整理されていますと、過去事を語るその表情にも普段以上の余裕が浮かびあがります。そうした時に垣間見られる(何気ない)表情は、面接官に対して自らの内面的な自信を印象付ける際に役立つと思います。

私の好きな言葉として、以下に紹介するイギリスの格言があります。”考えていたことを上手に言い表せた時に、はじめて、自分が何を考えていたのか、本当によくわかる”

そうした各自の記憶を再生する作業を、日々のカウンセリングを通じて支援しています。