自己分析:過去の経験との向き合い方

前回の投稿からに続き、今回も自己分析について考えていきたいと思います。

まずは過去に何をしたか、それぞれの経験が自分の価値観やキャリアに対する姿勢をどのように形成しているかという観点から考えてみることも一つの方法です。特に自分にとって決定的な出来事、転機となった出来事、最も達成感を抱いている業績、直面した難題を克服した経験を思い出してみてはいかがでしょうか。入学審査官に対して説得力を伴うメッセージとは、それらの経験から何を学んだか、その一連の経験によって、自らのリーダーシップ力、行動力、判断力など個人的、職業的能力がどう成長したかというポイントです。また、過去の経験を振り返る際には、成功談のみに限らず、失敗談も考えてみましょう。ここでの失敗談とは、その経験から立ち直ったときの実例です。その経験から何を学び、人間性がどう形成されたかをアピールします。

クオリティーの高い出願書類を作るためには、こうした自己省察に早い時期に取り組むほど、余裕を持ってそれらの書類を準備できると思います。以前の投稿でもお伝えしましたが、入学審査官は、アプリカントの学業の優秀さや仕事上の成功に関する情報のみを欲しているわけではありません。各アプリカントが何に関心があり、なぜMBA教育が目標を達成するために不可欠なのかを知りたがっています。Stanford GSBの代表的なエッセイ課題でもある「“What matter most to you and why,”」を始めとする課題へ適切に対応するためにも、相応の自己省察は必要になるかと思います。現在は主にテスト対策へ注力されていると思いますが、3月に入り、徐々にこのような作業をスタートさせてはいかがでしょうか?