下記の記事ではアメリカのLL.M.教育の中で起業家思考の醸成に対する必要性が専門家の意見と共に紹介されています。
https://llm-guide.com/articles/why-every-llm-student-needs-entrepreneurial-thinking
Duke University Law SchoolのLaw & Entrepreneurship Programのディレクターを務めるエリカ・ビュエル教授は次のように述べています。
多くのスタートアップ企業では弁護士を信頼できるビジネスのアドバイザーとして捉える動きが見られます。これも起業が盛んなアメリカならではの特徴の一つと言えます。こうした状況背景をもとに、弁護士は時としてビジネスアドバイザー、経営者の相談を受けるカウンセラーそして事業の問題を解決する立場といった様々な立場を担うことが求められているとも述べています。
Duke University Law Schoolでは、弁護士はスタートアップ・ベンチャーズ・クリニック(プログラム)で起業家の代理を務めるといった実地経験を積むことができ、起業家は自らのアイデアを商業化する方法について無料で法的アドバイスを受けることができます。
さらにLaw Schoolの学生は、同じ大学の一部であるFuqua School of Businessで、ベンチャーキャピタルの資金調達に関するコースやイノベーションのコースを受講できます。このように他学部(大学院)からオファーされているコースを履修し卒業単位としてカウントする制度をCross-Registration Systemと言います。LL.M. Programのカリキュラムを確認することはもちろん重要ですが、ビジネススクールを始め、環境学大学院や公共政策大学院など、LL.M.取得後のキャリアパスと照らし合わせて独自の履修計画を作り上げてはいかがでしょうか?