具体性

エッセイを作り込むその準備過程から、常に”具体性”というワードと向き合うことが予想されます。

エッセイコンテンツには、MBA取得後の短期目標(Short-Term Goal)の達成に向けて、ビジネススクールの教育(教室外での活動も含む)を通じて吸収すること、その吸収する”具体的”な方法まで周到に計画している”印象”を限られた字数にて伝えることが求められます。

この短期目標の実現可能性(validity)については、面接試験(Interview)における出願者の受答え内容も含めて総合的に評価を下すことから、”具体的”な情報をAdmissions側と共有しなければなりません。その具体的な情報としては、新たな仕事でのポジション、肩書、役割、機能、また場合によっては、(転職をした場合の)新たな産業名、その仕事に対して強い関心を抱いてきた理由や、そのポジションにて達成したい事等が候補に挙げられます。

そして、さらに考えていくことは、MBA取得後のキャリア/仕事に対する”Passion”となります。しかしながら、”Passion”という単語には実体感が欠けた印象を第三者に与えてしまいますので、そうならない術を一緒に考えてみましょう。

まずは、大学/大学院卒業後から現在のキャリアへと至るまでの首尾一貫とした職務経歴のサマリーを書き表していきましょう。こうしたコンテンツを通じて、Admissions側は出願者のMBA取得前後のプロフェッショナル・キャリアに関する一貫性を把握することができます。その一方で、この”Passion”を”具体的に”書き表せば全て完結というわけには参りません。先にも記した、短期目標、出願理由に加え、長期目標に関する各コンテンツとのバランス配分につき字数制限という枠組みの中で考えていきます。

限られた枠組みの中で、自分が伝えたいメッセージ等を選別し、的確な表現を持ってAdmissions側とメッセージを共有するといった、高度なコミュニケーション能力が問われているわけですね。