レジュメやエッセイの対策準備に向けて

5月3日(祝)にはEd義塾との共同セミナーを4年ぶりに開催することに、プレゼンターとしても楽しみにしております。当日は、当方が主にMBA出願準備を効率的に進めていく上での注意事項等を中心にお話しさせていただき、Ed Leeさんが出願書類の作成ポイントを解説してくださいます。

本日はこの場を通じて、私からも数点レジュメやエッセイ(キャリアゴール型エッセイ)を作成する際の注意点を皆さんと共有したいと思います。

◆レジュメ
レジュメを作る際には、アピール度の濃いリーダーシップを発揮した業績(Results)が並んでいることは望ましいとされます。その一方で、その業績を達成する過程で、自らの関わり度合いを表現することが大切ですので、(社内・社外)関係者との協働作業の様子も描き出さなければなりません。レジュメのドラフト作成過程では、led (Power Verb)から始まり、自分の関わり度合いが述べられることなくResultへつながってしまうケースも多々見られます。

◆キャリアゴール型エッセイの作成プロセス(例)

1)    短期目標-中期目標―長期目標を書きだしてみる(勤務先名や仕事内容もリストアップする)

2)    1)の目標を達成することにより、関係者(組織)へ与える効果について

3)    特にポストMBAの就職希望先(同企業の事業内容等)に関する調査
→自らが目指すポストMBAの業界に対して精通しているイメージを与えなければなりませんので、そのためにも、可能な範囲で必要な情報を入手するよう努めましょう。

4)   上記1)にて挙げた各目標を目指すに至った「動機」を考える。キャリアゴール型エッセイでは、特に短期目標を達成するため、これまで用意周到に準備をしてきた様子を読み取らせます(個々の動機は、十分な準備に裏打ちされた背景に存在するというAdmissions側の考えに呼応させます)
→また、Post MBAのキャリアで新たな産業へと転身する際は、直面するであろうチャレンジングな事を示し、それを乗り越える決意を文面から読み取らせることで、自らの成熟度合(maturity)をアピールすることにもなります。

5) そして、今日のキャリア開発へと至るまでに培ってきた「知識」や「スキル」がPost MBAのキャリアで転用可能であることも伝えなければなりません。英語ではTransferable Skillsと呼びます。たとえば、「リーダーシップスキル」と一言で片づけがちですが、噛み砕いてみますと、・動機付する ・問題解決する ・計画する ・プロジェクトを管理する ・評価する ・意思決定する ・物事を開始する ・グループを代表する ・チーム作り(育成) ・後輩や部下の仕事を監督する等が挙げられるのではないでしょうか。

リーダーシップスキル以外にも、コミュニケーションスキル、インターパーソナルスキルなども代表的なTransferable skillsに挙げられますので、これらの内容も噛み砕いて考えてはいかがでしょうか?