アセスメント-4

大学院入学審査において、その専門分野の知識や研究や実務面での実績がその評価対象となることは周知の事実ですが、そうした側面以外にも出願の性格面等もその対象として考えなければなりません。

特に大学院の生活では、学業分野に対する個々のモチベーションや自己の研究等をマネジメントする資質、または自信、他の学生(研究者)や教授との協調する姿勢、そして共同研究するための能力、資質、コミュニケーション力といった側面も評価対象になってきます。その一方で、独立独歩の姿勢にて研究する意欲も問われます。このように振り返ってみますと、”協調”そして”単独”で・・・のどちらかに偏らず、”バランスに富んでいる”ことがその条件に挙げられると思います。

その一方では、自分の研究の進め方、さらには程度など、自己判断能力が学部時代以上に求められてきます。その研究1つにとっても、最小限のフィードバック量のもとで結果をレポートに纏めるなど、1人一人で考察し、調査し、分析し、さらには探究し、新たなるものを発見していく経験と直面することになることが予想されます。そうした周囲からの支援も限られる中では、常に不安な状態と相対することになりがちです。そうした作業を外国語で行わなければならない学生には、それだけでもハンディキャップになるなど・・・と考え始めたら、それこそきりがありませんが、私も大学院生時代はそのような状況の中3年間に渡り向き合ってきました。

後々に当時のことを思い返してみますと、その経験が礎となる上記にて挙げた能力、資質、コミュニケーション力等を強化することへ繋がったものと思う次第です。当時の最先端の知識も時の経過に合わせるように古くなりますが、自らが研究や仕事を行う上で役立っていると実感しています。知識習得しリサーチを実施することは貴重な経験ですが、Graduate School Environmentに身を置くことによって得られることも考察していきますと、Essayのみならず推薦状を通して(入学審査官へ)アピールする部分も浮き彫りになるのではないでしょうか。