OG 2017 #669(#2) 前半

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Affinity英語学院の飯島哲也です。

OG 2017(緑)p.682の#669(#2)です。
OG 2017においては、この問題がSCの2番目の問題なので、便宜上#669(#2)と表記させていただきます。

この問題では、not (1) but (2) ((1)ではなく(2)である)という並列構造が問われています。

(1)と(2) の部分には同じ品詞(例:名詞と名詞)が必要とされまます。たとえば、

Cathy is not a singer but a dancer.(キャシーは歌手ではなくてダンサーである。)

という文は、 (1)と(2) の部分に共に名詞がおかれているので、文法的に正しいのです。

選択肢(A)は”not an expense, but as an investment”という文構造になっています。notの後に名詞がきているので、butの後にも名詞が必要とされるのに、実際には”as”という前置詞がおかれていますので、文法的に正しくありません。よって(A)は×です。

選択肢(B)はnotの後に”expense”が、そしてbutの後には”an investment”がきています。investmentという言葉は前に”an”という冠詞がついているので名詞であると判断できます。GMATにおいては、不定冠詞”a”や”an”の後におかれている言葉は名詞であると判断してよいのです。つまり、”a happy”(a+形容詞)とか”a eat”(a+動詞)のような、文法的にありえない形が選択肢の中に登場することは基本的にはないのです。よって”an investment”のような形を目にしたら、仮に意味を知らなくても「investmentは名詞なのだろう」と推測してよいのです。このような部分においては「敵」(出題者)は信用しましょう。私のGMAT SCは、このように分析や駆け引きを大切にします。

同様に、”expense”という単語も品詞分析に迷うかもしれませんが、選択肢(A)の中に”an expense”という冠詞(an)を伴った形が使われているので、”expense”も名詞なのだろうと判断しても概ねよいのです。

つまり、選択肢(B)においては名詞と名詞が並列になっていると判断できるので、正解候補なのです。よって、私ならば(B)はいったん保留し、残りの選択肢を見に行きます。

ちなみに、(B)を「butの後の名詞には”an”という冠詞がついていのに、notの後には冠詞がない」という理由で「並列構造違反」と判定し、(B)を切る方がいるのですが、これはやや危険です。名詞と名詞が並んでいる構造(並列構造)においては、「単複(数)」や「可算・不可算」が揃っている必要はありません。たとえば、

I have an apple and two oranges.(私はりんご1つとオレンジ2つを持っている。)

であれば、andという接続詞が単数名詞(an apple)と複数名詞(two oranges)を並べていますが、もしこれが文法違反だと言われたら何も言えなくなってしまいますよね?(苦笑)また、

I have some milk and an apple.(私はいくらかの牛乳とりんご1つを持っている。)

であれば、andという接続詞が不可算名詞(milk)と可算名詞(apple)を並べていますが、これも文法的に全く問題がありません。

選択肢(B)は

not expense but an investment

となっており、仮に”expense”が不可算名詞だとすると、十分にあり得る形なのです。(不可算名詞は、冠詞をつけずに使うことができます。) この時点で、expenseという名詞が可算名詞だという絶対の自信があれば(B)を切ってもよいのですが、自信がなければ(B)は保留して、その他の選択肢と見比べる方が無難です。

このように、私のSCは「極力知識に頼らない」姿勢で解きます。もちろん、細かい知識は多いに越したことがないのですが、人間の暗記には限界があります。また、近年SCは「語法軽視」の傾向があり、語法やイディオムの知識でスイスイと選択肢を切れることができにくくなっているのです。そいいう意味でも、Affinity流の「知識に頼らず、分析やテクニック中心に解く」姿勢を学んでいただきたいのです。

というわけで、ここまでの解説において(A)を切り、(B)は保留しました。解説の続きは次回お届けします。

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